日本空手道不動会

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−第1回目の北信越大会を終えて−

会長 兼 法人理事長 平野泰作


 心待ちにしていた8月19日の朝7時45分、富山県砺波市の油田体育館に到着。正面玄関前には既にスタッフのみんなが勢揃いで出迎えてくれていました。夢を叶え当日の朝を迎えた喜びが身体中から溢れる原野大会会長を先頭に、柳原委員長、武居副委員長、太田実行委員長、原野徹館長、荒井館長、長谷川君、酒井君、長出君、沼田さん、大屋さん、宮下君、遠征指導でお馴染みの面々・・みんな最高の表情で挨拶をしてくれました。


 その直後、前日から富山入りし、会場準備をしてくれていた会本部からの11人が宿舎から到着。北陸遠征指導には毎回熱心に足を運んでくれた幅岸理事長、北信越大会の陰の立役者である羽根田本部長、あらゆることに関わり尽力してくれる西尾幹事長、岐阜からトラックを転がし300枚のコートマットを運んでくれた林恭吏副会長、今大会審判長で気合いの入る藤井信幸館長、藤田館長、菅原館長、塩田館長、西村館長、佐崎館長、鈴木良章館長・・みんなの笑顔が気持ちイイ!・・そうこうしているうちに、本部から遠征してくれたエキジビション試合出場選手団と審判団を乗せたバスが愛知県より到着!大会会長と一緒に出迎えると、いつも立居振舞の素晴らしい後藤筆頭副会長を先頭にみんなの雄姿がとても頼もしく感じられました。

 10時から始まった開会式での原野大会会長挨拶では、宗家をはじめ支えてくれたすべての人たちへの感謝の念から感極まり涙し絶句する場面も・・そして富山福岡支部の上口 匠君と石川亜美さんによる気合いがあり一生懸命さの伝わってくる選手宣誓!・・そんなハートがみんなに伝わり大会は始まりました。

 10時30分試合開始! 第1回目の大会開催ということで、試合をするのは初めてという選手が多く、戸惑いながらも一生懸命戦う姿にどんどん心打たれてゆきました。心打たれたのはそれだけではなく、応援されている保護者の皆様のマナーや表情も良く、自分の子ども以外の試合も熱心に観戦される姿が全体に見られ本当に嬉しく思いながら感心しておりました。目先の勝ち負けよりも、良い経験として捉え受け止めておられる方がじつに多い! そんな素晴らしい空気のなか、お蔭さまで気持ちよく観戦させていただくことができました。

 午後1時から始まった、全日本選手権決勝戦出場者選抜によるエキジビション試合では、小学・中学・ユース・成人と男女それぞれに15試合が行われました。どの試合も好取組みで会場の視線を釘付けにしていました。技の速さや美しさ、間合いの取り方やステップワークなどのレベルの高さを真剣に見つめる会場の熱い視線が印象的でした。出場選手団のみんな本当にありがとう!

 その後会場の注目を集めるなか、中央コートで全部門の決勝戦が行われました。選手の名前がアナウンスされるたびに、みんなの拍手と歓声が浴びせられました。その雰囲気に選手の気持ちも自然と高ぶり「オースッ!」と気持ちのこもった返事をしていました。試合レベルに関係なく、どの試合も熱戦でした。大きな声で返事をし、大きな声で挨拶し、大きな気合いで戦うことで礼儀を尽くす・・一生懸命な選手たちの姿に、いつの間にか会場は一体となっていました・・その姿は帰りの道中でも何度も脳裏に浮かび上がってくるほどでした。

 そして閉会式。つぎつぎと優勝選手の表彰がされるなか会場を見回すと、なんと開会式の時とまったく同じ選手と観客の数ではありませんか。そう、途中で負けてしまった選手も見守る保護者の方々も帰ってしまうことなく最後まで会場に残ってくれていたのです。驚きました。感動しました。わたしはこんな大会を他に知りません。こんな素晴らしい親御さんたちに見守られ、またその背中を見ながら成長してゆく子供たちの将来をとても楽しみにまた頼もしく思いました。

 それ以外にも、会場で行き交うみなさんの挨拶や表情がとても素晴らしく、逆に多くを教わったような気がいたしました。

北信越のみなさん、素晴らしい一日を本当にありがとうございました!