日本空手道不動会

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「全日本選手権大会の感想と目標」

尾張旭支部 中学1年 後藤 充貴(ごとう みつき)


 僕は8回目の全日本選手権大会でした。
その日も朝から緊張していて、過去7回と同じように空手でしか味わえない緊張感に押しつぶされそうになっていました。そして、自分の中で「勝てるか?負けるか?」と、いろいろな思いが交錯しながら不安定な気持ちで会場に入りました。でもそんな時、会場でたくさんの館長方にいろいろなアドバイスをもらい、自分の中の迷いがなくなりました。僕の緊張や迷いを消してくれた館長方には、とても感謝しています。


 ついに、予選開始時間の8時45分になりました。僕は自分の試合開始時間まで、まだ時間があったので、同じ支部の友達を応援しました。だけど、つねに時間が気になっていました。いつ自分の番がくるのかずっと考えていたからです。「まだか?まだか?」と気にしているうちに時間がきてしまいました。集合がかかりあいさつが始まると、また緊張が極限まで達して、自分が自分でないような感じさえしました。

 試合は順調に決勝戦まできました。決勝戦では同じ支部やそのお母さん達がたくさん応援にきてくれて、いい試合をしようと思いました。しかし、結果は負けてしまい準優勝でした。とても悔しかったです。けれど、悔しがってばかりいても前に進めません。敗因は自分でもたくさんあげられました。この負けをどう生かすか、次にどうつなげるかを考えました。最初は頭の中が真っ白でそんな事を考える余裕はなかったのですが、落ち着いてよく考え、最終的にたどりついた答えは、練習量がたりないのでもっともっと練習すること!集中力をつけること!など、いままでなぜ気付けなかったのかと思うぐらいのあたり前のことでした。でも大会以後、いろいろなことに集中できるようになり、まだまだ100点ではないけれど、すこしだけ成長できたかなぁ〜と思えるようになりました。

 次の全日本選手権大会の目標は、もちろん優勝ですが、もう1つあります。今の自分がこんな立派な目標をたてていいのか分かりませんが、礼儀正しく・自分にきびしく・人にやさしく・思いやりのある人間になり出場することです。次の大会でこの目標がはたせなくても、2年後、3年後、何年かかってもこの目標だけは、はたしたいと思っています。次の大会で、少しだけ大きくなって、胸をはって出られるようになりたいです。