日本空手道不動会

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モラル

(特非)日本空手道不動会 副会長 山本松人


 先日、やや遅い昼食を近所の食堂でとろうとしていた時のことである。 注文をすませ新聞を読みながら待っていると、年のころ50代半ば、スーツにネクタイといういかにも紳士風の男性の携帯電話が鳴り出す。


他にもお客さんが数名いるにもかかわらず大きな声で話し出す。何か会社の中にいると錯覚しているようで、あれこれ指示をしている。おそらくこの男性、周りに迷惑がかかっていることに気付いていないと思われる。

 注文した品がきて食事をしていると、汚れた作業着に長靴をはき、髪を染めた若い男性3人が入って来る。その中の1人の携帯電話が鳴り出す。外は小雨にもかかわらず、店の外に出て用件を済ませ、また席に戻る。その姿を見た時、人は見かけで判断してはいけないと思った。と同時に、自分自身はどうだろうかと我れに帰る。自分が気付いていないところで周りの人に迷惑をかけていないだろうか?

 近頃では、子供たちにも携帯電話を持たせる家庭が増え、子供の携帯電話保有率が高まってきている。大人が良い見本を示すように心がけたいものである。