

〜第60回スーパーファイティング全日本空手道選手権大会開催にあたって〜
会長 江口昌裕
第60回という記念すべき大会によせて執筆させていただけることは、大変嬉しくもあり重責も感じます。
何を伝えるべきか・・・? 考えた結果、やはりなんといっても大会の主役は選手。選手の皆さんが大会に臨むにあたって少しでも参考になればと思い、これにしました。
【チャンピオンのルーティン】
私も15年前まで選手として参加させていただき、自慢ではないですが優勝経験もあります。
そんな私が、また歴代のチャンピオン達から聞いた、大会までの間や大会当日心がけていたことを紹介させてもらいます。
■言葉の力を借りる
毎日『ツイてる・勝てる・俺は強い・優勝できました感謝します!』と声に出していう。
言葉は神様への注文。発した言葉は現実を引き寄せる。
(人前で言ってもいいですが、何をブツブツ言っているんだろうと(¬_¬)白い目で見られないように気をつけてね!笑 チャンピオンはお風呂に入っている時、1日何百回といいました)
■練習はサボらない、手を抜かない。
当たり前のことだけど1番大事。
自信は人につけてもらうものではなく、自分で自分を褒めてあげられた時につく。
もう1人の自分に「お前もなかなか頑張ってるね」と言われるくらい練習に励もう!
■運をつける
運も実力のうちって言うけど、じゃあ運はどんな人のところへ行くのかな?と考えた時、笑顔がない人よりいつも笑顔の人。意地悪な人より親切な人の元へ運ばれると思う。
明るく笑顔で前向きな言葉を発し、優しく親切な人であろう。
大会テーマ【忠恕の心】は運を上げること間違いなし!
■爪を切り、道着を洗濯してアイロンをかけておく
不潔な身なりは怪我にも繋がるし、相手にも失礼。何より清潔にすることによって、身も心も引き締まって集中力UP!
■負けた時の着替えは用意しない、予定は作らない。
「もし負けたらこれに着替えよう」
「もし負けたらここに行こう」
など、負けた時のことを考えていたら勝利は遠のく。
『今日は1日中道着でいるぞ!』 = 【決勝まで進む。】
験担ぎでもあるが、強い勝ちへのこだわりを示すことが大事。
■軽く汗が出るくらいウォーミングアップをする
始め!がかかった瞬間にMAXのスピードを出すためには、少しの準備運動ではダメです。軽く汗が出るくらいしっかり身体を温め、筋肉の柔軟性を高め、スムーズに動けるようにしましょう。ちゃんとウォーミングアップをするとモチベーションも上がります!
■アリーナ、コートの出入りは必ず一礼をする
会場には勝利の女神がいる。そして、礼儀正しい人は女神に好かれる。
アリーナに入る時:「今日一日宜しくお願いします」
アリーナから出る時:「今日は試合をさせていただきありがとうございました」
コートに入る時:「お互い正々堂々、怪我のないようにいい試合をしましょう」
コートから出る時:「闘ってくれてありがとう」
と心の中で呟き礼をすると、勝利の女神が微笑んでくれるはず!
■組手は丁寧にポイントを取りにいく
相手を倒してやる!と考えると、肩に力が入って動きが鈍くなります。
タイミングをはかって丁寧にポイントを取りに行くことに集中しよう。勿論、相手からは取られないように!「スーパーファイティング空手道を楽しんで競技しよう」という気持ちが身体を軽くします。
最後に・・・
信じるも信じないのもキミ次第ですが、事実、歴代のチャンピオンは上記のことをやってきました。
これ以外にもキミだけのルーティンを作って万全の状態で試合に臨んでみてはどうでしょうか。
また、チャンピオン達は言います。「何より、周りのサポートや励ましがあったからこそチャンピオンまで登りつめることができた」と。
もしかしたら、チャンピオンになるカギは、応援してくれる人が握っているのかも✨


第60回スーパーファイティング全日本空手道選手権大会 大会会主挨拶
《忠恕の心》
二代目宗家 平野不動
幾度となく開催されたこの大会も60回の節目を迎えました。
携わってこられたすべての皆様に、衷心より感謝申し上げます。
私が掲げた大会テーマ《忠恕(ちゅうじょ)の心》
それは、自分の良心に忠実で、人の心を自分のことのように思いやる精神。
初代宗家が重んじた「人の和」や「共存共栄」、更には「社会の底辺に目を向けて大切にする」という思いも《忠恕》なくしては叶わないこと。
どんなに良い知識を学んでも、自分の良心に忠実で他者への思いやりがなければ、その学びは誰かの心に響くこともなければ、本当の意味で社会に役立つことにもならないでしょう。
だからこそ、私たちが空手道を学ぶ「道場」では、体育や知育だけではない「徳育」を大切にしたい。
そんな思いからこのテーマを掲げました。
《DISCOVER THE JIBUN》これをサブテーマに掲げました。
「真の自分」「これぞ自分」を「発見」して欲しいという思いを込めた造語です。
「道場」とは、気力・体力・技術力だけでなく、人間力という点においても成長する場でなければなりません。
成長とは、「今まで以上の自分に変化する」という解釈から、「真の自分」や「これぞ自分」を「発見」するという表現をさせていただきました。
そして、その瞬間の感動を《DISCOVER THE JIBUN》という言葉に込めました。
いずれにしても私は、不動会空手道を学ぶことによる成長が人生の幸福に繋がって欲しいという強い信念と願いを持っております。
この節目となる記念すべき大会へのプロセスが、少しでも皆様の《DISCOVER THE JIBUN》に繋がることを願ってやみません。
そして、生涯皆様に《忠恕の心》を大切にしていただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。
最後に、選手の皆様のご健闘を心よりお祈りいたしております。


令和4年10月16日(日) 於:恵那支部道場

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